・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・
・
「ハッ」
気が付くと俺は自宅の2階にいた。
辺りは昨日の状態と変わらず散らかり具合もほぼ一緒。
・・・・・・・・・・・
辺りを見回し、耳を澄ませたが誰もいないし、音も聞こえない。
なんだ? 留守かよ。 そう思って下に降りる。
ダッダッダッダ・・・・・・。
木の床特有の弾力と共に足音を鳴らして降り
そして、部屋のリビングルームのドアノブに手を触れた。
ガチャッ
部屋の奥から音が聞こえた。 リビングルームには外につながる
もう一つの出入り口の窓ガラスがあるのでそれを開ける音 つまり身内の誰かがいる。
そう思って ドアを開けた――――――――。
ガチャッ
入ると 部屋の中も昨日とほぼ同じだ。 ・・・例の開いた窓ガラスの先を除いて。
眼を凝らしてみたが 窓ガラスの先は何か真っ黒で何も見えない。
「何か嫌な予感がするな」
と口から声が漏れるくらい嫌な予感を感じていた。
そう思いながらも 窓ガラスに近づく。 妙な胸騒ぎと共に・・・。
だんだん近づくにつれ 胸の高鳴りが強まっている。
ヤバイ この先は危険だ これ以上は行っちゃだめだ!
そう思っているものの 近づかねば何も起きない。
そんな思いで窓ガラスの所にたどり着いた。
だが 辺りが見えないだけで 特に何も起きなかった。
ホッと 胸を降ろした。
良かった 何もなかった。
再び辺りを見回し 何も変化がないことを確認して俺は振り返った。
ジュルッ!
後ろから音が聞こえた! しかもこんな音 普段の日常では絶対に効かない音だ!
足元を見ると 黒い何かが俺の足元を漂っている――――。
振り返っちゃダメだ・・・・! 振り返ったら・・・・死ぬ!
そう思ったのは 後ろから何か視線を感じたのだ。
だが、これは生き物の視線じゃないと本能が告げた。
~~~~~~~!?!?!?!?!??!?!
俺はこの二つ状況の変化だけでパニクった。 声にならない悲鳴を上げて真っすぐに逃げた!
玄関まで走ると 俺が良く振りまわす 棒を見つけた。
これは先端が馬の顔になっていて つるはしのように突く事が出来るものだ。
これを手に取り 窓ガラスの方に向いた。
そこには黒い塊・・靄と言うべきか判断が付かない”黒い何か”がいた。
俺はやられてたまるかと思い 無謀にも黒い何かに向かって走った。
「そんな事をしても無駄よ。」
横から知らない女の声がした。 だが、俺はその重要な台詞を無視して進んでいた。
黒い何かまで到達寸前で手持ちの棒に力を込めて
俺は一気に加速した!
そして野球に近いバットの握り方をして腰を捻る!
ブンッ!!!!
全身をばねのようにしなつかせてフルスイングする!
ボキッ!!!
棒は簡単に折れてしまった! 黒い何かが固いわけでもないのに
手に衝撃すらないまま 棒は折れてしまった―――。
俺は一気に心の中が絶望に満ちた。
と そこで再び 場面がいきなり変化するわけだが
その先は著作権的にアレな物が多かったのでカットする。
なんか 俺って良く怖い夢を見るよなぁ・・・と思う。
PR